価値観の話

昨日、授業で価値観についての話がでた。

述べられていたのは「持つ」存在様式から「ある」存在様式への転換について。これを聞いても何ぞやと思う人が多いと思うので、簡単に説明すると

「持つ」存在様式=権力やお金、地位といった所有物に価値を見出していること

「ある」存在様式=生きていること自体に価値を見出していること

ということらしい。

 

多くの人々が「持つ」存在様式の価値観を大切にしている。「正社員になりたい」「お金が欲しい」「昇進したい」etc... 

この考え方は人をより成長に導く考え方だ。持っていて損はない。特にまだ何も実績のない若者はこの価値観(野望?)を持っていると、必死に努力するし、その結果急成長に繋がる。就活生が持っている価値観も大抵はこれだと思う。

 

しかし、この価値観は非常にストレスになる。欲求に終わりはないし、手に入らなかったり失ったりした時の絶望は大きい。そのモノに価値を見出しているため、それが手に入らなかった時=自分の存在価値の否定になってしまうからだ。

 

そんなときに必要になってくるのが「ある」存在様式だ。生きているだけでそこに価値があるというなんとも楽観的な考え方だ。失う不安がないため、自分の思うままに生きることができる。肩書やあるべき姿に囚われず、自分を見つめなおすことができる。

 

結局、価値観なんて人それぞれだから、周りの目なんか気にせず、自分がどうありたいのかという「ある」存在様式を基準に生きていた方が何倍も幸せなのかもしれない。自分のありたい姿を見つけた時、人は明確な目標が生まれ、きっとそこに向かって努力できるのだ。