お酒の話
コロナ禍で外出しなくなってからほとんどお酒を飲まなくなった。
元々お酒が飲める方ではなかった。でも私は飲み会などでみんなが集まってワイワイ盛り上がっている空気は嫌いじゃなかった。飲みを強要してくる人や過去の武勇伝を延々と聞かせてくる人がいなかったのもそうだが、飲み会の場で交わされるいろいろな話が結構好きだった。
人と関わることがほとんどなくなった今、私はお酒を飲む必要がなくなった。私にとって価値があったのは「仲のいい仲間と共にお酒を嗜む」ことであって「単にお酒を飲む」ことではなかったのだ。一人で飲んでいても楽しくない。やっぱり誰かとくだらない会話をしながら飲んだ方が何倍もお酒が美味しく感じる。
一時期あんなにも流行っていたオンライン飲み会も、今はその言葉すらあまり聞かなくなった。周りの友人もオンラインで飲もうという人はほとんどいない。
やっぱり直接会ってお酒を飲みながら会話がしたいものだ。あの大人数の飲み会がどこか懐かしい。あの時が一番お酒を美味しく感じていた。早くそんな日が戻ってくることを願う。